健康と快適さと その4
(2021年07月13日)
さて
この数ヶ月
更新頻度が落ちておりましたが
鼻血が出るほど忙しい日々でした…
(現在新築のプロジェクトが重なっております)
ですが何とか
峠は越えましたので
これからも頑張ります!!
さて
前回から日が空いてしまいました
「健康と快適さと」
も今回で終了!!
忘れた方はこちらを↓
さて
こちらがその4です!!
今回も
当社ニュースレター「ゆたか」の内容を
再編集してお届けします
********************
さて「床18℃問題」です。
先月の話しを要約すると
「冬のお部屋の推奨温度は21℃、18℃が最低基準でこれを下回ると健康リスクが生じる可能性がある。この認識が世界の先端を行く基準。日本の住宅もこれに近づけて行かなければならない」
というこのなんですが、これに対する私の考えは、
確かに私の経験上室温21℃は快適。
その状態だと当社の建物の床の表面温度は20~21℃で、
おそらく100%に限りなく近い人が快適な空間になるのが「理屈」です。
しかし、実際の住宅環境では、日の当たる部屋(LDK等)とほとんど日の当たらない空間(廊下・トイレ等)があり、
家中どこでも快適な空間にするには日の当たらない空間を基準にするため、そこの室温を21℃にする事になると、
日の当たる部屋は22~24℃の室温になり、
エネルギーの無駄遣い、
今度はオーバーヒートで暑く感じてしまう人が出てしまうというこのジレンマ。
「たかが1℃がもの凄く大きな違い」私からすると「悩める室温21℃」問題です。
さあ、4回目なので私なりの現時点での結論を述べて行きますが、
まずは初級編、
一番簡単な解決方法は着衣等で工夫して頂くのが一番です!
当社で新築したお客様は、極力設備機器に頼らず、
生活の工夫で上手に生活されている方も多いですが、
まずは着衣量の調節。
寒ければ一枚羽織って頂く、
スリッパを履く、
床にラグ(絨毯)等を敷く、
靴下重ね履き等、
暖房機器のスイッチを付ける前に出来る事は結構あると思います。
逆に暑いと感じる方は服を脱いでTシャツ等で過ごして下さい。
もしムッとするような感じがするならば24時間換気の風量を調整するのも良いかもしれません。
寒がり暑がりは家族単位で分かれている訳ではなく、家族の中でもそれぞれ感じ方が違い共存してますので、
他の家族との関係で「暑けりゃ窓を開けろ」とは言いませんが、
暑い空気は上へ上へと動きますので、
2階の高い位置にある窓を少し開けておくだけでも微妙な調節ができます。
他にもそれぞれのお宅で工夫できる事があるかもしれません。
そういうアイデアを皆さんのお宅に伺った時にでも教えて下さいね!!
次は上級編というかこちらが今回の真の回答。
建築技術的に解決していきます。
うちの建物は
「冬でも天気の良い日は室温20~22℃になります」が
「天気の悪い日が続けば室温が18℃を切り16℃位になる」
という事は私もデータを取得し承知しております。
その際の対処の方法として、「健康と快適さと その1」で解説しておりますが、
現時点では断熱・気密性能の向上という建築的性能向上で解決するよりは、
設備機器に頼った方が経済的です。(技術者として悔しい思いはありますが…)
現在、一部の高性能住宅を手掛ける建築業界では、
「全館空調」が流行しております。
そのキッカケは、俳優の斎藤工さんのCMでもおなじみ「Z空調」とか。
それまではヒノキヤグループ専用の全館空調システムでしたが、
それを比較的安価で一般にオープン化した事もその一つですが、
そりゃ全館空調は快適です。
家中の温度ムラも比較的小さく、一年中快適ですが、
やはり初期投資で150万円から高価なものだと300万円。
ランニングの電気代もそこそこ掛かります。
まぁ、快適ではありますが…これはまだまだ予算に余裕がある方向き、
設備機器好き向けの人の商品ではあります。
それでは他に方法があるのか?
もちろん、
予算的・技術的にそんな難しい事は関係なく、
冬場寒ければ暖房を付ければ良いだけの話しなのですが、
今回の問題の出発点は「床18℃問題」
そうです、
足が冷たいのをなんとかしたいのです!!
「なんだ~宮崎さん4回も引っ張っといて結局床暖付けちゃうんでしょ?」
と思われるかもしれませんが、
今後新築をする上で
(リフォームはそれぞれ事情があるのでまた別な話です)
床暖は私は今までもこれからもお勧めはしません。
ガス式と電気式がありますが、
ガス式は10年程度で壊れる可能性大だし、
電気式は比較的メンテは掛かりませんが、
ランニングの電気代がバカになりません。
ではどうするのか?
いくつか解決法のオプションはあるのですが、
うちの建物との相性が良く、
現在の所一番現実的なのが
「床下エアコン暖房」というもの。
エアコンは普通壁の上の方、天井付近に設置しますが、
その名の通り床に近い位置もしくは、
床下(基礎の中)にエアコンを仕込み床暖房の様な事をさせるもので、
技術的にはそんなに目新しいものではなく、
イニシャルやランニングコストも比較的安価で、
費用もエネルギーも他の「全館空調」と呼ばれるものに比べ
圧倒的・決定的に掛からず、システムもシンプルなものです。
もちろん、
やるに当たっては幾つか問題・壁にぶつかるでしょうが、
床18℃問題解決の為、取り組んでみようと思います。
進捗がありましたらまた「ゆたか」でご報告いたします。
新たなチャレンジ、次のステップへ進みます!!
シュッ〆
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