耐震について

(2022年03月19日)

建方

 

 

 

 

 

 

昨晩も大きな地震がありましたが

3/16の23:30過ぎ

福島県沖で震度6強の地震がありましたね

しかも数分の間に2回…

熊本地震みたいですね…

我が町柏市は震度4程度のようでしたが

それでもかなり揺れましたね

皆さん大丈夫でしたでしょうか?

 

ちょうどと言いますか…つい最近

「そういえばブログで耐震の事書いてなかったな」

という事に気づき考えていたのですが

そこに起きた大きな地震

何かのキッカケかとも思い書いておきます

皆さんの意識が高まっている所で

別にうちの宣伝という事では無く

耐震についての情報をお伝えしたいと思います

 

さて

「ミヤケンまとめサイト」

という名で過去の

「家創りにおいて知っていて欲しい事」の

ブログをまとめておりますが

耐震の事について「書いた」事は無いのですが

「動画」はアップしておりますので

そちらも暇な時にでも併せて見て欲しいのですが

「住宅の品質確保の促進等に関する法律」

通称我々「品確法」なんて言ってますが

その法律で耐震等級という考え方が生まれました

もちろん

建築基準法の中に建物の構造(耐震)に関する記述はあります

私はこの業界に入った頃

「法律通りに作れば大丈夫なんでしょ?」

「その為の法律でしょ?」

って思ってましたが

まぁその「大丈夫」のレベルによりますが…

建築基準法の第一条(目的)の項には

「この法律は、建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準を定めて、国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もつて公共の福祉の増進に資することを目的とする。」

って書いてあります

気付きました?

あくまで「最低の基準」なので

「法律守ってれば安心・安全!」

という訳では無いのです

 

法律である以上

今この世にある建物は少なくともこの「最低の基準」

をクリアしている(はず)訳ですが

「どのくらいクリアしたか?」

という物差し(今あんまこういう言い方しないか…)

が無かったんですよね

例えば車で言うと

(車の法律は分からないので雰囲気で聞いて下さい💦)

「向こうの車は衝突安全基準クリアしてるだけだけど

うちの車は他にも色んな機能が付いててより安全ですよ!」

的な感じです

話しがそれましたが…

そこで出来たのが「耐震等級」

「最低の基準をどの程度クリアしたか?」

が分かり易くなりました

それがコレ↓

耐震等級1

建築基準法通りの家

耐震等級2

基準法の1.25倍強い

耐震等級3

基準法の1.5倍強い

の3つのランク分けがされました

「せっかく家は建てたけど自分の家はどれくらいの性能なんだろうか?」

とモヤモヤしてたものが少し解消されましたね!

*細かい話しを挙げればきりが無いのですが分かり易さを重視した内容です

 

当社の考え方ですが

正直に書きます

以前の私はうちの会社にあるソフトにて

自分で耐震計算しておりました

その時の耐震に関する意識はまだ曖昧で

プランによって等級2~3のバラツキがありました

転機になったのが2016年4月に起きた

「熊本地震」です

この時は最大震度7が2回来ました

しかも2回目が本震で

震度6以上の余震が頻発しました

大変な事です

東北の震災も経験した後で

あの衝撃がよみがえり

私も遅ればせながら意識が変わりました

 

地震の際には

都度法律が変わり

全体的な建物の耐震性能が上がってるはずなので

死傷者数は格段に減ってきているとは思いますが

「命は助かったけど建物が倒壊して住む所に困る」

というご家族がものすごい数発生してしまいます

ですが

熊本地震の際にいろんな方達が出向き

調査した結果

細かいデータは割愛しますが

あれだけ建物が倒壊した中でも

耐震等級3の建物は

倒壊はゼロ

外壁にヒビが入った等の小破が2棟で

9割が無被害

という決定的な結果が出ました

 

東北の震災でも

多くの倒壊した建物がありましたが

どちらかというと津波の被害が占めていました

熊本地震が建築関係者に与えた影響は大きく

私のキッカケにもなりました

 

それ以降のうちの新築住宅は

全棟

外部の構造設計者に依頼し

許容応力度計算により

耐震等級3をクリアしております

 

もちろん

それにあたり

私もプランニングから意識を変えました

「プランありきでギリギリなんとかクリアして…」

という事では無く

余裕を持ったプランニングを心がけております

 

日本にいる以上

地震は残念ながら身近なもので

今後も大きな地震が来ると言われてます

「ハウスメーカーだから大丈夫でしょ?」

とか

「最近の建物だから大丈夫なんでしょ?」

なんて事はありません

会社によって考え方は違います

必ず

家創りをする際は

その会社の耐震性能を確認して下さい

量産ハウスメーカーには

「耐震等級3相当

とか

パンフレットの下の方に小さい字で

「*モデルハウスでの性能値です」

なんて

良く分からない表現もあるのでご注意を!!

それでは

 

 

 

 

 

シュッ〆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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